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医院ブログ・お知らせ

🌸4月の休診日のお知らせ📛

 

4月5日(金)院内勉強会のため、午前休診とさせていただきます。

午後からは通常通り診療いたします。

 

そのほか、木・祝は通常通り休診でございますので、ご了承ください。

 

ご迷惑をお掛けいたしますが、宜しくお願いいたします🙇

 

2024年3月1日

黄ばみや茶色など、歯の変色について

 

こんにちは!今月のテーマは「歯の変色について」です。

歯の色の変化は日常生活の様々な要因によって引き起こされます。
今回はその主な原因や、その予防策や対処方法についてご説明させていただきたいと思います。

歯が黄ばんだり茶色く見えたりするその原因には、歯の表面に色素が付着する「外因性」のものと、

歯の内部が変色する「内因性」のものとに分けられます。

以下にその内容を詳しく書いていきたいと思います。

【外因性の変色】
1.食品・飲料による着色
コーヒーや紅茶、赤ワインなどの色素を含む飲料は、歯の表面に着色を残すことがあります。
カレーやトマトソースなどの色素の強い食品も着色の原因となります。

2.喫煙
喫煙をすることで、タバコのタールやニコチンにより歯に黄色い着色を引き起こします。
また、タールには粘着性があるために、飲食物の着色も付着しやすくなります。

3.清掃の不足
お口の中がきれいに清掃できていないと、歯の表面にプラーク(歯垢)が蓄積し、着色を引き起こします。
また、歯垢の中に含まれる色素を作り出す菌によって、歯垢がオレンジ色や緑色に変色することもあります。

4.修復物の劣化
歯の修復物、いわゆる詰め物や被せ物の劣化によっても、歯の色が変化して見えることがあります。
プラスチックを使用した詰め物や被せ物で治療を行った場合、プラスチックが劣化して色調の変化が起きます。
また、金属を使用している場合、金属成分が浸み出し、それが歯や歯茎に付着すると、黒っぽく見えることがあります。

5.虫歯
歯は通常、少し黄みを帯びた白色をしていますが、初期の虫歯になった歯は、艶がなくなり白っぽくなります。
これを専門用語で「白濁」と呼びます。
その後虫歯が進行してくると、今度は茶色や黒色として見えるようになります。

【内因性の変色】
1.薬剤による影響
歯の形成期(0〜12歳頃)にテトラサイクリン系の抗生物質を大量に摂取した場合、副作用として歯の変色を引き起こすことがあります。
また、歯の強化・虫歯予防に効果の高いフッ素ですが、これを過剰に摂取した場合にも白い変色が起きることがあります。

2.年齢による変化
歯の外側は、「エナメル質」という灰白色〜半透明の硬い組織で覆われており、その内側には「象牙質」という乳白色〜黄色い組織があります。
そして、加齢に伴いエナメル質は少しずつすり減っていきますが、内側の象牙質は黄色味が強くなっていきます。
そのため、歯が黄色っぽく見えるようになります。

3.歯の病気や外傷
虫歯や歯の根の病気、歯の外傷も歯の色を変化させることがあります。
上記で説明させていただいた象牙質のさらに内側に、歯髄と呼ばれる、いわゆる歯の神経があります。
虫歯治療などによりこの歯髄を取る処置を行なった場合や、虫歯の進行や歯を強くぶつけて歯髄が死んでしまうと、歯が徐々に黒っぽく変色してくることがあります。

【予防・対処方法】
ご自身でできる歯の着色対策は、プラークや色素の付着を予防することです。
着色を引き起こす食品や飲料の摂取を控えめにしたり、摂取後はなるべく速やかに水で口をすすぐかブラッシングを行います。

プラークの付着が長時間に及ぶと、歯石と呼ばれる硬さを持ったものに変化します。
歯石となってしまうとブラッシングでの除去は不可能となるので、歯科医院にて専門のクリーニングを行う必要があります。
また、そのほかの着色もクリーニングにて除去できることがあります。

以上のように「歯の変色」といっても、その原因は実に様々です。
定期的な歯科検診、適切な口腔清掃の維持などにより、歯の変色を起こさないよう予防することがとても大切です。
歯を美しく健康に保つため、まずは定期検診の受診を推奨しております。
そのほか、お口の中のお悩みや気になることがございましたら、併せてご相談ください。

 

2024年3月1日

気になったことはありませんか?口臭について

 

こんにちは!

さて、皆さんは自分のお口のにおいが気になったことはありませんか?

自分のお口のにおいが気になったことがあるか、という質問に対して、日本人は約9割の方が気になったことがあると回答したそうです。

さらに近年ではマスクをつける機会も多く、さらに気になりやすくなったことと思います。

今回はそのお口のにおい、口臭について詳しくお話ししていきたいと思います。

 

口臭には大きく分けて3つ、生理的口臭、病的口臭、心因性口臭に分けられます。

以下に特徴を記していきます。

 

① 生理的口臭

こちらは健康な人、そうでない人、どなたにでも起こりうる口臭です。

においの強い食べ物を食べた時にお口からにおいがする時があると思いますが、それも生理的口臭に含まれます。

また、朝起きるとお口から嫌な臭いがすることがありませんか?

これにはお口の中の唾液の量が関係してきています。

唾液にはにおいのもとになる細菌を洗い流したり、細菌の繁殖を抑える働きがあります。

分泌される唾液の量は、日中起きているときと比べて、夜間寝ている時には圧倒的に少なくなります。

すると、寝ている間にはお口の中で細菌が繁殖しやすい状況になってしまいます。

これが朝の口臭の原因となります。

 

② 病的口臭

こちらは病気が原因となって発生する口臭のことです。

糖尿病など全身性の病気が原因となることもありますが、この病的口臭で圧倒的に多いのは、お口の中の疾患が原因になっているケースです。

お口の疾患といっても様々なものがありますが、その中でも口臭と深くつながりがある疾患は虫歯と歯周病です。

まずひとつ、虫歯が進行するとタンパク質が細菌により分解され、不快なにおいを出します。虫歯が深く、かつ多い程、においは強くなります。

そして次に、歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの境目に深さを伴う歯周ポケットができます。

この深い歯周ポケットにはプラーク(歯垢)や、それが硬くなった歯石が溜まり、強いにおいを発します。

プラークや歯石は細菌の塊であるため、それらが歯周ポケット内に溜まり続けると身体が拒否反応を示して、より歯周ポケットが深くなり細菌が溜まりやすくなるという悪循環に陥りやすくなります。

ほかには舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌の上にできる細菌や老廃物などの塊、義歯の清掃不良、口呼吸によるお口の乾燥、唾液分泌の低下なども原因となります。

 

③ 心因性口臭

こちらは自臭症とも呼ばれます。

検査をしても口臭が認められず、本人だけが口臭があると思い込んでしまうケースを指します。

ストレスが溜まっていたり、精神的に不安定な状態の方、神経質であったり自責の念が強い方に多く見られます。

 

【においの種類】

においには複数の特徴、種類があり、それぞれ原因となる物質が違っています。

主に原因となる物質は硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドといいます。

勿論例外等もありますが、お口のにおいが気になったら原因追求の参考にしてみてください。

 

①硫化水素

卵が腐ったような臭いがします。起床時の口臭など、生理的な口臭の多くを占めています。

 

②メチルメルカプタン

生臭い魚のような臭いです。歯周病患者にみられる口臭です。

 

③ジメチルサルファイド

生ゴミのような臭いです。飲食物による一過性の口臭や、内臓の病気が原因です。

 

【改善するためには】

いずれの場合も、改善するには根本的原因を治療および除去する必要があります。

方法としてはまず口腔内清掃(セルフケア)、それに加え、歯科医院での定期的なクリーニング、虫歯治療、歯周病治療などがあります。

お家でのセルフケアにはどうしても限界があり、ご自身では歯の表面から完全に汚れを取り切ることはできません。

ですので、健康維持のためには歯科医院での機械を使った定期的なクリーニングは必須となります。

また、虫歯や歯周病は早期発見・早期治療がとても重要です。

そのためにも、定期検診も欠かさず行いましょう。

 

口臭と一言に言っても様々な原因があります。

他にも疑問やご質問等ありましたら、来院時にご相談ください。

 

2024年2月10日

🎎3月の休診日のお知らせ🍑

 

3月1日(金)院内勉強会のため、午前休診とさせていただきます。

午後からは通常通り診療いたします。

3月6日(水)午後15時(14時30分 最終受付)まで診療とさせていただきます。

その代わり、通常お昼休みである13時〜14時30分も診療いたします。

3月8〜11日院長不在のため、休診とさせていただきます。

 

そのほか、木・祝は通常通り休診でございますので、ご了承ください。

 

ご迷惑をお掛けいたしますが、宜しくお願いいたします🙇

 

2024年2月10日

非常時の口腔ケアについて

こんにちは!

さて、今回は万が一災害が発生した際の、口腔ケアについてお話していきたいと思います。

まず、なぜ災害時にも口腔ケアが必要かということですが、口腔内に適切なケアを行わないと、

口腔内で細菌が増加したり、栄養不足やストレスによる抵抗力の減少、嚥下機能の低下などを引き起こします。
こういった状態で食べ物が気管に入る(誤嚥)と、細菌の感染などにより肺炎などの病気に罹ってしまうことがあります。
誤嚥性による肺炎はここ数年でもわが国の死因の上位に位置している大変危険な病気です。

誤嚥性肺炎について特に注意しなくてはならないのは、高齢者の方です。
高齢者の方は加齢により飲み込む能力が低下しており、誤嚥が起きやすい状況にあります。
入れ歯を装着している方は、毎食後は入れ歯を外し洗うようにしてください。
水が自由に使えない場合は、ティッシュペーパーで汚れを拭い取るようにしましょう。
最低でも一日に一度は行っていただくと良いかと思います。
もし義歯洗浄剤や義歯ブラシが使えるようであれば、そちらも取り入れてください。

こういったトラブルが起きないようにするために、災害時であっても口腔内は清潔に保つ必要性があります。
歯ブラシで清掃するのが一番理想的ではありますが、中々手に入らないこともあるかと思います。
その際は、食後に少量の水やお茶でゆすぐようにするか、ティッシュペーパーで拭うだけでも構いません。
水を多く用意できない場合は、ブラシの汚れをこまめにで拭いながら歯磨きを行い、最後に少量の水を2,3回に分けお口をゆすぎます。

また、液体歯磨きを使用していただくのも良いかと思います。
液体状なので、お口の中全体に素早く行き渡らせることができますし、歯磨き後にうがいをする必要がないため、薬効成分をお口の中に長く留めておけます。
汚れを軟らかく、落としやすくしてくれる利点もあります。

いざという時のために、非常用の持ち出し袋の中に、歯ブラシや液体歯磨きの用意をしておくと安心かと思います。
最近では水のいらない歯磨きシートなども市販されているため、そういった物を取り入れていただくのも良いかもしれません。

また、口腔内が乾燥していると細菌が繁殖しやすくなります。
唾液にはお口の中を健康に保つ働きもあるため、唾液が出るようにすることもとても重要です。
水分が取りづらい状況になることも多く、口腔乾燥に陥りやすいですが、唾液腺マッサージにより乾燥の改善が見込めます。
耳の下の顎の付け根やあご下には唾液腺があるので、そこを指先で揉むようにすると効果的です。

日ごろからの口腔ケアを習慣づけておくと、非常時であっても柔軟に対応しやすくなります。
口腔ケアについて知りたいこと、分からないことなどがあればお気軽にお声がけ下さい。
皆さまが心穏やかに過ごされることをお祈りしております。

2024年1月21日

👹2月の休診日と院長不在日のお知らせ🍫

 

2月9日(金)院内勉強会のため、午前休診とさせていただきます。

午後からは通常通り診療いたします。

月5〜7院長不在でございます。(診療は行なっております)

2月11日は診療いたします。代わりに、12日は振替で休診とさせていただきますのでご注意ください。

 

そのほか、木・祝は通常通り休診でございますので、ご了承ください。

 

ご迷惑をお掛けいたしますが、宜しくお願いいたします🙇

 

2024年1月20日

妊娠中の口腔内の変化について

 

こんにちは!

今回は妊娠中の口腔内に置きやすい変化、その対処法について取り上げています。

【妊娠中の口腔内の変化】
⓵虫歯になりやすくなる
妊娠をすると、唾液の量が減るとされています。
唾液には、虫歯になりかけて軟らかくなった歯を、再石灰化といって硬く強化するとても大切な作用が含まれています。
唾液の量が減るということはこの作用が働きづらくなるうえ、自浄作用というお口の中をきれいにする効果も落ちてしまいます。
また、つわりによる嘔吐によって胃酸が歯に触れたり、食べ物の趣向が変わって酸性の強いものを摂取したり、

一度にたくさんの食事が摂れないために数回に分けて食事をしたり、間食が増えてしまったりなどの変化が表れる方が非常に多くみられます。
そして、以上のことはどれも、お口の中が中性から酸性に傾くことに繋がります。
酸性の状態というのは、簡単に説明をすると虫歯が出来やすい環境ということになります。
また、つわりによって歯磨きを行いにくいことも多く、これも虫歯になりやすくなる大きな要因です。

⓶歯肉炎・歯周炎になりやすくなる
妊娠中はホルモンバランスが変化し女性ホルモンが増加しますが、それを好む細菌がいるために、歯肉炎や歯周病になりやすくなるといわれています。
そして、その炎症によって生まれる物質が血液を介して全身に波及すると、子宮を収縮させる物質の分泌が促され、本来の出産予定日よりもはやく子宮収縮が引き起こされてしまい、早産や低体重児のリスクが高くなると言われています。
重度の歯周病の人が早産となるリスクは、歯周病でない人に比べて7~8倍ともされています。
加えてタバコやアルコールなども摂取している人は、さらにリスクが高まります。

【対処法】
まず、なるべく間食を含めた食事後には歯磨きをしましょう。
歯磨きができないタイミングのときは、なるべく糖分の入ったものは避けてください。

歯磨きのときに気持ち悪くなってしまう方は、ヘッドの小さな歯ブラシを使うと、喉や舌などに触れづらくなるため、気持ち悪くなるのを防ぎやすいです。
また、歯ブラシを動かす際にもなるべく動きは小さく、そして奥に向かって揺り動かすよりも、手前に掻き出すように動かしてもらうとよいです。
姿勢も少し前かがみ気味にすると、気持ち悪さが軽減されることが多いとされていますので、試してみてください。

歯磨きの際には歯磨き粉を使う方が多いかと思いますが、このときにおいの控えめな歯磨き粉を使っていただくのも良いと思います。
さらに洗口剤を歯磨き前に使っていただくと、汚れが落ちやすくなるためこちらもおすすめです。
しかし、身体にストレスがかかることが一番良くないので、なかなか歯磨きもままならないというほどであれば、あまり神経質にならずに調子の良いときに磨くという心持ちで居ていただくのも良いかと思います。
妊娠中というのは非常にデリケートな状態ですので、どうぞ心身に負担のかからないようお過ごしください。

妊娠中はお口のトラブルがとても起きやすいため、歯医者さんでの検診とクリーニングが非常に重要となってきます。

健康に過ごしていただくために、体調のよろしい時にぜひ歯科医院へとお越しいただければと思います。

 

2024年1月20日

🌄1月の休診日と院長不在日のお知らせ⛷

 

1月12日(金)院内勉強会のため、午前休診とさせていただきます。

午後からは通常通り診療いたします。

1月14日午前、15〜17日、22〜24日、29日、31日院長不在でございます。(診療は行なっております)

 

そのほか、木・祝は通常通り休診でございますので、ご了承ください。

 

ご迷惑をお掛けいたしますが、宜しくお願いいたします🙇

 

2024年1月6日

🎄12月・年末年始の休診のお知らせ🎍

 

・12月9日(金)院内勉強会の為、午前休診となります。

・12月27日(水)午後〜年明け1月4日(木)休診となります。

1月5日(金)から通常通り診療いたします。

 

ご迷惑お掛け致しますが、ご理解ご協力お願いいたします🙇

そのほか、木・祝は通常通り休診でございますので、ご了承ください。

また、毎週水曜日は院長不在でございますので、合わせてご承知おきください。

 

年末はご予約が混み合うことが予想されますので、検診等ご希望の方はお早めのご予約をお願いいたします。

2023年11月20日

気になる症状はありませんか?口腔粘膜疾患について

こんにちは!

今回のテーマは「口腔粘膜疾患」です。

口腔粘膜疾患は、唇、歯肉、舌、頬の内側などの、お口まわりの粘膜に発生する病気の総称です。

その症状は実に様々であり、びらん(皮膚の表層の欠損)、潰瘍(びらんよりも深い欠損)、腫瘤(こぶやしこり)、水泡(水ぶくれ)など多岐に渡ります。

ここからは、代表的な口腔粘膜疾患の症状などについて紹介していきたいと思います。

 

———-

◯白板症(はくばんしょう)

口腔粘膜、特に頬の粘膜や舌、時には歯肉にみられる白い病変で、擦っても除去できない白斑のことをいいます。

また、その症状が長期にわたって残り続けるのも特徴です。

びらん、ただれを伴うこともあり、ものが当たると痛んだりしみたりすることもあります。

白板症は比較的頻度も高く、中でも舌にできたものは悪性化しやすいといわれており、前癌病変(癌に移行する恐れがある病気)の代表的なものとされています。

約10%前後が悪性化、つまりは癌に移行するといわれています。

【原因】

明らかにはなっていませんが、一般的に悪い歯並びや尖った虫歯や差し歯、合わない義歯によって口の中を噛んでしまったり、

傷つけてしまったりなどの機械的刺激が主な原因と考えられています。

また、喫煙やアルコールによる刺激、加齢、ビタミンAやBの不足、カンジダやヒトパピローマウイルスなども関係するといわれています。

【治療】

主な治療方法は手術です。また、ビタミンAを投与したり、禁煙により治癒することもあります。

白い部分が厚いもの、隆起しているもの、びらんや潰瘍を伴うものは悪性化(癌化)する危険性が高いといわれています。

長年かかって悪性化することもあるため、長期にわたって経過観察をする必要があります。

 

◯紅板症(こうばんしょう)

紅色肥厚症ともいわれ、舌、歯肉、その他のお口の中の粘膜に発生します。

鮮やかな赤色で、表面はビロード状をしています。境界ははっきりと明瞭なことが特徴です。

びらんや潰瘍を伴うこともあります。

最初の症状として、多くの場合は刺激痛があります。

50%前後が悪性化、つまりは癌に移行するといわれています。

【原因】

明確な原因はわかっていませんが、白板症と同じように悪い歯並びや尖った虫歯や差し歯、合わない義歯の機械的刺激、喫煙、アルコールによる刺激、加齢、ビタミンAやBの不足などが主な原因と考えられています。

【治療】

手術で切除するのが望ましいとされています。

癌へ移行する危険性が高いため、治療後にも長期的に経過観察を行う必要があります。

 

◯口腔カンジダ症

カンジダ・アルビカンスという真菌、いわゆるカビによっておこる口腔感染症です。

舌や頬などの口腔粘膜に白い苔のようなものができます。

この白苔はガーゼなどで拭うと剥がれます。剥がしたあとは赤く腫れ、痛みや出血が出ることもあります。

また、舌がピリピリと痛んだり、味覚障害が出ることもあります。

紅斑性カンジダ症というものもあり、こちらは白苔はできません。

粘膜の萎縮やびらん、赤い腫れや痛みが出るのが特徴です。

病変が慢性に経過した肥厚性カンジダ症では、上皮が分厚く変化し、白苔は拭っても剥がれません。

こちらは悪性化する恐れがあります。

【原因】

カンジダ菌は元々口腔内に存在する細菌で、通常は悪影響を及ぼしませんが、

身体の免疫力が低下したときや、薬を服用したことで常在菌のバランスが崩れたときなどに症状を引きおこします。

口腔乾燥や不清潔な義歯なども原因になり得ます。

【治療】

口腔内の清掃、抗真菌薬を含むうがい薬や塗り薬を使用します。

また、抗真菌薬の内服を必要とすることもあります。

肥厚性の場合は外科的に切除をすることがあります。

 

◯再発性アフタ

直径数ミリ大の円形や楕円形の浅い潰瘍のことを指します。

潰瘍の表面は灰白色~黄白色の膜状のもので覆われ、周囲は赤くなっています。

食物や歯ブラシなどが触れると、鋭く強い痛みを覚えます。

また刺激性の食物や熱いもの、塩辛いものがしみることもあります。

アフタそのものは何もせずとも1~2週間ほどで治ります。

アフタが再発を繰り返す場合を再発性アフタといいます。

なお、慢性再発性アフタはベーチェット病という別の疾患の症状として生じることもあります。

【原因】

主な原因は不明といわれています。

機械的刺激、遺伝性、極端な疲労、ストレス、あるいは偏った栄養摂取など、いろいろな要素が絡み合って発症するとされています。

【治療】

副腎皮質ステロイド薬入り軟膏やシール状の薬、うがい薬を投与しますが、ときに内服薬を用います。

 

◯扁平苔癬(へんぺいたいせん)

皮膚や粘膜にできる、周囲に発赤を伴う白いレース状の病変です。

角化性(皮膚の表層が厚く硬くなる現象)で炎症を伴い、しばしばびらんや潰瘍を形成し、触れると痛みやしみる症状があります。

まれに悪性化することもあります。

【原因】

明確な原因は不明とされていますが、歯科用金属によるアレルギーや遺伝的な要因、自己免疫疾患、ストレスなどの関与が考えられています。

【治療】

局所的には、うがい薬や副腎皮質ステロイド薬を含む軟膏を用います。

歯科用金属によるアレルギーが疑われる場合は、アレルギー検査を行い、原因と思われる詰め物や被せ物を除去します。

 

◯口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)

さまざまな原因によって唾液の分泌量が低下し、口の中が以上に乾燥している状態のことを指します。

症状としては、口が渇く、ねばねばする、喋りにくい、飲み込みにくい、味覚がおかしい、舌が痛い、口臭の発生、入れ歯を装着しにくい、唇が切れる、など多岐にわたります。

また、唾液には口の中や歯を保護、強化する役割があるため、唾液が不足することで口の中の衛生状態が悪くなり、虫歯・歯周病・カンジダ症などに罹りやすくなる恐れもあります。

口腔乾燥と強い結びつきのある疾患として、シェーグレン症候群というものがあります。

シェーグレン症候群では唾液腺の分泌機能が著しく障害され、口の乾燥がみられます。

この疾患では、同時に涙の分泌量も減少し、目の乾燥もみられます。

【原因】

唾液分泌量の減少、口呼吸、薬の副作用などがあります。

また、疾患がある場合、高熱などによる多量の発汗や多尿などの影響で引き起こされることもあります。

【治療】

シュガーレスガム、酸味の強いものなど唾液分泌を促進させるものを摂取する、人工唾液で唾液を補充するなどの対症療法が効果的です。

シェーグレン症候群による口腔乾燥に対しては、唾液分泌を促進させる薬剤である塩酸セビメリンや塩酸ピロカルピンという薬が、高い効果を認められています。

全身性疾患の部分症状の場合は、原因疾患に対しての治療が必要になります。

 

◯ヘルペス性口内炎(へるぺすせいこうないえん)

一般には無症状の感染ですが、数パーセントの確率でヘルペス性口内炎として症状があらわれます。

喉の表面や舌、口腔内、唇など幅広い場所に発疹や水疱、びらん、強い痛みなどが発生します。

また、発熱や倦怠感がみられることも多いです。

完治せずに再発を繰り返すだけでなく、免疫力の低下によって再発する点が特徴です。

【原因】

単純性ヘルペスウイルスによるものです。

ほとんどが初感染といわれています。

ヘルペスウイルスをもつ人との接触、飛沫によって感染をします。

【治療】

単純ヘルペスウイルスを抑える薬を内服します。

また、必要に応じて痛み止めや口内炎のためのビタミン剤を服用することもあります。

食事が困難な場合には、点滴やチューブで栄養を補給する必要があります。

 

◯帯状疱疹(たいじょうほうしん)

神経が支配する領域に一致して、発疹が多発します。

とくに三叉神経という領域の顔面皮膚に好発します。

広い範囲に帯状に発赤と小さな水疱ができ、身体の左右どちらかにブロック状に発生し、全身に拡がることはありません。 

口の中や歯にチクチク、キリキリとした痛みや感覚の変化が出ることもあります。

強い痛みを伴い、重症化する場合もありますので注意が必要です。

【原因】

以前に感染したヘルペスウイルスが神経内の付け根に残っていて、免疫力が低下するとそれが活性化されて発症します。

【治療】

抗ウイルス薬、消炎鎮痛薬のほか、抗菌薬の投与を行います。

重症の場合は入院が必要となり、食事が困難な場合には、点滴やチューブで栄養を補給する必要があります。

 

◯手足口病

夏に流行しやすい特徴があります。

患者のほとんどは小児ですが、まれに大人にも感染します。

口腔内や舌、唇、それと手足などに小水疱ができ、しばしば痛みを伴います。

【原因】

コクサッキーウイルス、エンテロウイルスなどによる感染です。

【治療】

口腔および全身症状は軽く、特に治療はせずに自然治癒します。

全身症状が強い場合は、対症療法として痛み止めや軟膏が処方されます。

 

◯ヘルパンギーナ

喉に近いところに発赤および多数の小水疱ができます。

小水疱は破れて口内炎となります。

夏に流行しやすく、小児にみられることが多いのですが、まれに大人にも発症します。

手足口病とよく似た疾患ですが、違いとしてはこちらの方が口腔内の奥、喉側に症状があらわれること、40度に近い高熱が出ることがあげられます。

【原因】

コクサッキーウイルス、エンテロウイルスによる感染です。

【治療】

対症療法が中心となります。

小児の場合は栄養、水分補給に気を注意をします。

———-

ここまで読んでいただきありがとうございました。

お口の中は歯や食物によって刺激を受けやすいうえ、多数の常在菌が存在するため、症状が変化しやすいことが特徴です。

そのため、診断および原因の特定が困難な場合も少なくはありません。

中には極めて危険なものも存在するため、気になる症状がある場合は、ぜひご相談ください。

2023年11月20日

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