医院ブログ・お知らせ
黄ばみや茶色など、歯の変色について
こんにちは!今月のテーマは「歯の変色について」です。
歯の色の変化は日常生活の様々な要因によって引き起こされます。
今回はその主な原因や、その予防策や対処方法についてご説明させていただきたいと思います。
歯が黄ばんだり茶色く見えたりするその原因には、歯の表面に色素が付着する「外因性」のものと、
歯の内部が変色する「内因性」のものとに分けられます。
以下にその内容を詳しく書いていきたいと思います。
【外因性の変色】
1.食品・飲料による着色
コーヒーや紅茶、赤ワインなどの色素を含む飲料は、歯の表面に着色を残すことがあります。
カレーやトマトソースなどの色素の強い食品も着色の原因となります。
2.喫煙
喫煙をすることで、タバコのタールやニコチンにより歯に黄色い着色を引き起こします。
また、タールには粘着性があるために、飲食物の着色も付着しやすくなります。
3.清掃の不足
お口の中がきれいに清掃できていないと、歯の表面にプラーク(歯垢)が蓄積し、着色を引き起こします。
また、歯垢の中に含まれる色素を作り出す菌によって、歯垢がオレンジ色や緑色に変色することもあります。
4.修復物の劣化
歯の修復物、いわゆる詰め物や被せ物の劣化によっても、歯の色が変化して見えることがあります。
プラスチックを使用した詰め物や被せ物で治療を行った場合、プラスチックが劣化して色調の変化が起きます。
また、金属を使用している場合、金属成分が浸み出し、それが歯や歯茎に付着すると、黒っぽく見えることがあります。
5.虫歯
歯は通常、少し黄みを帯びた白色をしていますが、初期の虫歯になった歯は、艶がなくなり白っぽくなります。
これを専門用語で「白濁」と呼びます。
その後虫歯が進行してくると、今度は茶色や黒色として見えるようになります。
【内因性の変色】
1.薬剤による影響
歯の形成期(0〜12歳頃)にテトラサイクリン系の抗生物質を大量に摂取した場合、副作用として歯の変色を引き起こすことがあります。
また、歯の強化・虫歯予防に効果の高いフッ素ですが、これを過剰に摂取した場合にも白い変色が起きることがあります。
2.年齢による変化
歯の外側は、「エナメル質」という灰白色〜半透明の硬い組織で覆われており、その内側には「象牙質」という乳白色〜黄色い組織があります。
そして、加齢に伴いエナメル質は少しずつすり減っていきますが、内側の象牙質は黄色味が強くなっていきます。
そのため、歯が黄色っぽく見えるようになります。
3.歯の病気や外傷
虫歯や歯の根の病気、歯の外傷も歯の色を変化させることがあります。
上記で説明させていただいた象牙質のさらに内側に、歯髄と呼ばれる、いわゆる歯の神経があります。
虫歯治療などによりこの歯髄を取る処置を行なった場合や、虫歯の進行や歯を強くぶつけて歯髄が死んでしまうと、歯が徐々に黒っぽく変色してくることがあります。
【予防・対処方法】
ご自身でできる歯の着色対策は、プラークや色素の付着を予防することです。
着色を引き起こす食品や飲料の摂取を控えめにしたり、摂取後はなるべく速やかに水で口をすすぐかブラッシングを行います。
プラークの付着が長時間に及ぶと、歯石と呼ばれる硬さを持ったものに変化します。
歯石となってしまうとブラッシングでの除去は不可能となるので、歯科医院にて専門のクリーニングを行う必要があります。
また、そのほかの着色もクリーニングにて除去できることがあります。
以上のように「歯の変色」といっても、その原因は実に様々です。
定期的な歯科検診、適切な口腔清掃の維持などにより、歯の変色を起こさないよう予防することがとても大切です。
歯を美しく健康に保つため、まずは定期検診の受診を推奨しております。
そのほか、お口の中のお悩みや気になることがございましたら、併せてご相談ください。
2024年3月1日
- ご案内
〒335-0012
埼玉県戸田市中町1-10-9
診療時間
月 Mon |
火 Tue |
水 Wed |
木 Thu |
金 Fri |
土 Sat |
日 Sun |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
09:30 ▼ 13:00 |
○ | ○ | ○ | / | ○ | 9:30 ▼ 12:30 |
|
14:30 ▼ 18:30 |
○ | ○ | ○ | / | ○ | 14:00 ▼ 17:00 |
- 初診・急患随時受付
- 各種保険適用
地図
お車:ベルク戸田中町店敷地内の駐車場をご利用ください。
診療案内
・一般歯科診療
・小児歯科
・矯正歯科
・インプラント
・歯科口腔外科
・審美歯科
・ホワイトニング
・歯周病治療
・予防・クリーニング